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滝つぼから離れたところは浅く湯温もぬるいが、滝つぼのすぐ下あたりは深く、立った状態で首まで湯が来た。五メートルほど上から落ちてくる湯は熱いものも混じっていて、ちょうど良い湯加減だった。ただこの湯は酸性度が強いため落ちる湯が弾いて目に入ると、ヒリッと痛みを感じる。
 ここまでくる途中に危険な左側を登っていた観光客は、ここまでたどり着くことは出来ないだろう。大自然の中の雄大な露天風呂を、森と夏樹と二人だけが独占していた。
「あれ、誰か登って来たで」
 ヘルメットを片手に持ち一人の男が滝つぼまで登って来た。
「どうも、ここがカムイワッカの湯ですか」
「いらっしゃぁい。そうみたいですよ。いい湯加減です。どうぞ」
「あっ、その前に写真を撮ってもらってもいいかなあ」
 森が荷物をまとめているところへ首だけを出して歩いた。
「あれ、お邪魔でしたか。おれ、もう少し後からでも・・・」
「ええ、全然大丈夫、たまたま一緒に入っているだけだから」
 そう言って男にカメラを渡した。その男もユースホステルに泊まっていて、右側を登って来たのだと言った。それからは三人でこの雄大な露天風呂を独占した。

                 カムイワッカ温泉2


 森と夏樹は、後から登って来た男より一足先に川を下り、第三の秘境へ向かった。長靴を履き、握り飯とカメラを持ち、崖を降りて行った。昼寝石の上に仰向けになると、昨日と同じような青空が広がった。露天風呂に入り温まった体はとても心地よく、頭の中までリラックスしていて、すぐに睡魔に襲われ、寝入ってしまった。耳には僅かに滝を落ちる水の音と、波の音だけが遠くに聞こえているようだった。


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2014.01.13 / Top↑

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