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 倉敷ユースホステルは、美観地区から少し山の手にある、ユースホステル協会直営の施設だ。直営のユースホステルは規則が厳しいと言われているが、それぞれのペアレント(ユースホステルの運営者)の考え方、やり方で様々である。

「ユースホステルって、二段ベッドなんや、おれの家では布団やからベッドになんか寝たことないねん」
 石田が珍しいものを見るように、直ぐに上の段へと上がって行った。
「俺は弟と二人、二段ベッドやから珍しくはないけど、家では下の段やから今日は上に寝よかな」
「飛沢君、早い者勝ちやから空いているところはどこでも自由にどうぞ。荷物が置いてないところは空いているから、俺は下の段にするは、こないだ上に寝たんやけど、なんか窮屈でなあ、あきまへんわ」
 夏樹は平均よりは身長が大きいほうである。以前に泊まったユースホステルで二段ベッドの上に寝た時に、窮屈な思いをしたのだ。
石田と、飛沢は今日がユースホステルに泊まるのが初めてである。

「民宿と違って、あんまり食いものは期待せんように。夕食にはまだ時間があるから先に風呂に入ろうや」
「そやな、そうしようか。ところで夕食の後にミーティングちゅうのはやらはんのか、知らん人なんかと話したりするのは、苦手なんやけどなあ」
 石田はいつも少々やさしい話し方である。生まれ持った性格なのであろうか。
「わからんなあ、それぞれやさかいに、ここはやるのかなあ。けど面白いで、知らん人って言っても、年も出身も仕事も、もちろん仕事での地位も何も関係ないんや、目的は同じ旅人やから。今日だけの同宿者同士で情報交換したり、お国のことを話したり、ゲームや歌を歌ったり、楽しいで、いろんな人がいたはるさかいなあ」
 それでも石田は苦手であると言わんばかりに、目を細めた。

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2009.01.23 / Top↑
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