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 飛沢が微笑みながら、夏樹の方へ向き直り話しを続けた。
「石田の隣にいたから、お前も気がつかへんかったんやな、たぶん大学生やろなあ、少し化粧をしてはったから俺たちより年は上とちゃうかなあ」
「よし、直ぐに食堂に行ってその人たちを探そう」
 夏樹と、飛沢がすっくと立ち上がり、部屋を出て行った。ところが石田は座って
いた自分のベッドにそのまま寝転がった。

 食堂では皆が食事を終えて、おもいおもいに話しをしたり、トランプゲームをしたりしていた。
 この当事、どこのユースホステルでもトランプゲームをやる時は『大富豪』が主流であった。地方によっては『大貧民』と言うらしいが、ルールも地方や、グループによって多小違うようだ。しかし、この違いが話しのきっかけとなり、会話が盛り上がっていくこともある。

「ずいぶん多くの人が居たはるなあ。なんか泊まってはる人のほとんどが、ここに集まってはるみたいやな」
「飛沢、どの人や、その可愛い人たちは」
 二人は食堂中をきょろきょろと見渡し、まるで不審者のような行動をしていた。
「いてないなあ。まだ、部屋にいたはんのやろか」
「まあ、しゃあないわ。とりあえずここが空いてるから、座ろうか」
「今日はミーティングちゅうのはないのかいなあ」
「ないかも知れへんなあ、ミーティングをせんでも、自主的に皆さんが集まって本来のミーティングの目的がはたされているから、あえてしなくてもええのやと思うわ」

「あれ、石田はどうしんたんやろ」
 ようやく飛沢が気づいた。石田は部屋で一人自分のベッドに寝ているはずだった。
「あいつ、そんなに知らん人と話をするのが苦手なんやろか」
「飛沢は小学校のころ、あいつと同じクラスやったんやろ、どうやったんや」
「あのころは、まあ、周りには知ってる人ばっかりで、そんなに初対面の人と話しをすることは、なかったしなあ」
「お前が転校して来て、あいつとはじめて話をした時は、どうやったん」
「五年生の一学期に転校してきたけど、そう言えば石田と初めて話しをしたのは、夏休みが終わってからやったなあ」



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2009.02.02 / Top↑
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