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 飛沢と夏樹はお互いの顔を見ないで会話をしていた。飛沢が見かけたと言う可愛い女の子を捜して、食堂の隅から隅までを見渡していた。見落として気がつかなかったのか、部屋から出てきてこの食堂に向かっているのではないか、と入り口付近も見ていた。

 二人は石田のことも忘れて、別の大学生のグループと『大富豪』をやることになり、消灯時間まで食堂にいた。部屋に戻る時間になったが、結局お目当ての女の子は現れなかった。
「面白い人たちやったなあ、特にあの髭がもじゃもじゃのヒッピーみたいな男の人は最高におもろかった」
 飛沢が食堂から部屋へ向かい、歩きながら言った。
「東京の大学に行ってるけど、出身は福島って言てはったなあ」
「夏樹、福島やのうて、栃木ってゆうてなかったか」
「そうやったかなあ、どっちにしても関西弁でもなく、標準語でもなく、初めて耳にする方言やったなあ」
「あの人は大学生にしとくのはもったいない、ヨシモトに紹介したろか、売れると思うなあ」
 頭を大きく三回、上下させて、そのとうりだと言わんばかりに、飛沢の方に向き直り夏樹が頷いた。

 部屋に戻ると、石田はすでに熟睡しているようだった。飛沢は石田を起して、食堂で知り合った面白い大学生の人たちのことを教えてやろうと言ったが、夏樹が明日にしようと言って止めた。この部屋の他の宿泊者はみんな、寝る準備をしていた。
「飛沢、今日はもう寝よう、続きは明日ということで」
「そやな、そうしようか」
 二人は歯ブラシを持って、洗面所に向かった。



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2009.02.04 / Top↑
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