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 西本州一週、いわゆる卒業旅行は二日目となった。倉敷駅から山陽本線の下り普通列車に乗り、岩国で一度乗り換えて小郡まで行く。小郡からは津和野線に乗り二日目の目的地、津和野へ向かう。
 倉敷駅を九時過ぎの電車に乗り、津和野に着くのは午後五時を過ぎる、乗り換えに多くの時間はなく、ほとんど電車に乗りっぱなしの一日となった。かなりの強行軍ではある。日程的にはそんなに無理をしなくても、津和野までの間にもう一箇所ぐらい入れても良かったのだけれど、列車に乗ってユースホステルに泊まるだけの旅行ではない、一応は観光もすると考えると、広島では倉敷と近すぎる、と言って、津和野までの間に行って見たいような有名な観光地も思い当たらず、倉敷から津和野までの強行軍となった。

「一日中、電車に乗ってるとさすがに疲れるなあ」
 津和野の駅に降り立ち、大きな荷物を肩へ担ぎ上げながら飛沢が言った。
 直ぐ後ろを夏樹が「よいしょっと」こちらも大きな荷物を肩へ担ぎ上げた。
 なぜか石田は少しうつむき加減に遅れて歩いていた。それを見て夏樹が声を掛けた。
「石田はまだ、ご機嫌斜めなんか」
「いいや、そんなことはないで。一人、先に寝てしもたんやさかいに、しゃあないやんか。きのうの夜に俺を起してくれへんからって、怒ってるわけやないで」
 昨夜の倉敷ユースホステルで、大学生グループたちとトランプゲーム『大富豪』をやって、楽しかったことを、電車の中で飛沢が石田に聞かせたのだ。
 その話しを聞いた時の石田は少し不機嫌だった。しかし、知らない初対面の人たちとのミーティングを、不安で、出来ればやりたくないと言っていた石田のことを思い、知らせずに黙って寝かせておいたのだと、夏樹が諭すように聞かせた。

「怒ってへんのやったら、はよう来いよ。バスに乗り遅れるで」
 津和野の駅からはバスに十分ほど乗り、ユースホステルへと向かう。
「今日のユースホステルは個人の住宅をユースホステルとして運営してるって、ガイドブックには書いてあったんや。定員も昨日の半分ほどなんやけど、どんなとこやろなあ」



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2009.02.09 / Top↑
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