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 夏樹たちが風呂から部屋に戻ったことを、向かいの二人に伝えると、二人はすぐに風呂へ向かった。

「風呂も普通の家の風呂より少し広いぐらいで、昨日とはずいぶんと違うなあ」
 石田が風呂で使ったタオルをハンガーに掛けて、中庭に面した窓の鴨居に引っ掛けて、炬燵の前に座った。
「俺の家には風呂がないねん、そやから、いっつも銭湯に行くさかい、今日みたな風呂はちょっと窮屈やなあ」
「夏樹っていっつも銭湯に行っての」
 飛沢が少し驚いたように言った。
「銭湯は広くてええでえ。電気風呂や、水風呂、薬湯に、ジェット水流のある風呂もあるしなあ、けどサウナは苦手やねん、暑いだけでちょっとも汗は出えへんし、息苦しいし、あれはあかんわ」
「へええ、帰ったら俺も行ってみよう」

「入ってもかまへんか」
 向かいの部屋の丸刈りで小柄なほうの人の声が聞こえてきた。
「えっ、もう風呂から上がったんかいな、早いなあ」
 夏樹が驚いた様子で言ってから、すぐに部屋に招き入れた。
「いやあ、どうもどうも」
「自分、ずいぶんと早いなあ、どこを洗うてきたんや、ちゃんと石鹸を使うてきたんか」
 飛沢が不思議そうに聞いた。
「俺の頭を見てみいなあ、体と一緒にぐるっと洗うたらすぐや」
「そやけど、湯船につかって来たんかあ」
「じゃぼんと入って、十数えたら十分やろ」
「小っちゃい子供やないんやから、十数えたらって」
 夏樹たち三人が唖然とした顔つきでいた。
「ところでパーマの彼はどないしたん」
「一緒に十を数えたんやけどな、あいつの頭見たら分かるやろ、ドライヤーを掛けて乾かすのに時間がかかるんや」
「風呂場にドライヤーなんかあったか」
「もちろん自分のを持って来てるがな」




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2009.02.16 / Top↑
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