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「自分用のドライヤーを持ってるんか」
 女の子ならまだしも、高校生(正確には高校を卒業したばかりの)男が自分用のドライヤーを持ってるいることが、とても珍しく、変な奴じゃないかと、夏樹たち三人は顔を見合わせて「変な奴ウ」と声をそろえた。
「入ってもええかあ」
 くるくるパーマをかけた大きな男の声が聞こえてきた。
「どうぞ」
 丸刈り君が答えた。すると、スーッと障子戸が開いた。
「なんでおまえが答えてんねん、ここはおまえの部屋とちゃうやろ、それになんか俺のことを変人扱いしてへんかったか。タクよりはずっとましやと思うで、お前よりはスケベやないし、頭も悪くはないし、面白いし、背もちっちゃくはないし、お前よりは変やないでえ」
 パーマの男は背が大きく、無口で、気むずかしそうな顔に見えたのだが、一人でべらべらとよく喋る男であった。人は見かけだけでは解らないものだ。
「おいおい、最後の背がちっちゃいは関係ないやろ」
「まあまあ、くるくるパーマ君、まずは座ってくんなまし」
 二人の仲を割って、夏樹が声をかけた。
「おいおい、それはちょっと言い過ぎとちゃいますか、初対面の人間に対して、くるくるパーはないやろ。確かに高校ではタクの次ぎやったけどな、成績が学年で下から一番がタクで、その次やけどな。くるくるパーはないやろ」
「じぶん、よう喋るなあ、もっと無口な奴やと思ってたは」

 関西人は「きみ、あなた」と言う言葉と同じように、話をする相手に対して、少し丁寧な呼び方として「じぶん」と言う言葉を使う。
 初めて関東の人と話しをしたときに、相手のことを「じぶん」と呼ぶものだから、相手の人は不思議な顔つきで、「なぜ、さっきから、「じぶん」て言うの、変じゃない。じぶんが、じぶんに何をしたって言うの」こんなところからも、コミュニケーションが始まり、新たな出会いが始まることもある。




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2009.02.18 / Top↑
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