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 信也とタクは中学を卒業後に同じ高校へ進んだ。美子は大阪市内でも有数の進学校へ行った、他の二人も別の高校へ進んだ。卒業してからはクラス会が二度ほどあったが美子たちとはクラスが違ったから、顔を見ることもなかった。通う高校も違うし、そんな委員会だけの仲だったこともあり、音信はどちらからもなかった。
「今年の正月やったかなあ、美子が東京の大学に行くって、風の便りに聞こえてきたなあ」
 信也が天井を見て言った。

「もしかして信也君はその美子さんが好きやったんとちゃうか」
 飛沢がまじめに言った。
「ちゃうって。あいつにはあの時、付き合ってる奴がいたんや」
 信也の顔が少し赤くなった。
「けど好きやったんやろ、ええやんか隠さんでも、彼氏がおったかて好きな女の子のために,校長先生のところで真剣に頭下げて談判したんやろ、かっこええやんか、青春やなあ」
「なんか某国営放送局の「中学生日記」みたいやんか。原稿用紙に書いて応募しよかなあ」
 夏樹が微笑み顔で言った。
「そしたら俺がそのドラマの監督をやる」
 石田がまじめ顔で言った。
「お前は映画監督の前に、その対人恐怖症を克服せんとなあ」
「飛沢君、昨日は始めてやったから、緊張してただけや、今日はなんともなく、こうやって話しをしてるやんか」
「今日は初対面の人が、信也君とタク君の二人だけやからとちゃうのんか」

 飛沢が昨日の倉敷ユースホステルでの出来事を、簡単に信也と、タクに説明をした。それを聞いた二人は大笑いをした。
「映画監督の前に対人恐怖症な、なるほどなあ。石田君の初監督作品は俺たちの中学生日記か、楽しみにしてまっせ」
 五人は互いの顔を見ながら大いに笑った。






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2009.03.09 / Top↑
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