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 タクは地元の機械部品を作る工場に、信也は名古屋の食品メーカーの工場に就職が決まり、離ればなれになることで、美子たち三人への連絡の方法も思い浮かばないまま、修学旅行の計画通りの旅行をとりあえず二人だけで実行したのだ。
「それで高校を卒業後の春休みを利用して、二人で「旅のしおり」を持って旅行をしてるんやな」
 夏樹が言った。
「就職したら、それこそ、いつになったら修学旅行に行けるか分からんからなあ」
「信也が名古屋に行ってしまえば、もう会うことが難しくなるからなあ。けど、五月ごろには名古屋の会社が嫌になって、帰ってきたりしてなあ」
「あほなことを言うなよ、最低でも三年は向こうにいるからな」
「大阪弁を忘れて、名古屋弁になってくるかもなあ」
 夏樹が茶化すように言った。
「いやあ、名古屋弁を喋るようになるかも知れへんけど、大阪弁を忘れることは無いやろ、関西人は何処へ行っても関西弁を喋るらしいからなあ。ある意味、不器用なんやろか、関西弁しか喋れんへんのとちゃうやろか」
「関西以外の土地に暮らしてみんと分からんけど、できれば関東の共通語、標準語っていうのは、ちょっとにがてやなあ、少しきつく聞こえるときがあるんやな」
 飛沢が言った。

「関東の人も関西弁は苦手やって言う人もいるでえ、昨日の倉敷ユースホステルで言うてる人がいたわ」
「石田、お前、飯を食った後に部屋で寝てたやないか、いつそんなん聞いたんや」
「夏樹たちが俺を置いて、食堂へ行ってる時に、あの部屋にいた人らが喋ってるのが聞こえたんや、なんか関西弁て怖い感じがするねえって」
「聞きなれへん言葉って、その土地の人たちとは違う印象を持つかもなあ」
 タクがこそっと言った。
「日本は広いなあ、こうやって北から、南まで各地を周ったら面白いやろなあ」
 夏樹が腕ぐみをしながら言った。


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2009.03.11 / Top↑
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