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 津和野から山口線に乗り四十分ほどで山陰本線の益田へ、そこから下りの列車に乗り一時間ほどで萩に着く。この日に止まる萩のユースホステルは萩駅の次の玉江駅で下車し、駅から二十分ほど歩いた萩城跡の近くにある。
「今日のユースホステルは倉敷のユースホステルとおんなじぐらいの規模やから、大きい建物やと思うで」
 夏樹がガイドブックを見ながら言った。
「おっ、こことちゃうか、けっこう、大きな建物やなあ」
 飛沢は今日も大きくて重い荷物を担いで、津和野の街を歩き、また萩までの電車に揺られたためか、顔に疲れが出てきていた。

 十八歳の青年、若いとは言っても飛沢と夏樹と石田は中学、高校の部活は帰宅部、体力には全く自信はない。大きな荷物を担ぐと、重さが肩にずしりと食い込み、両肩から首にかけての全体が、荷物を下ろしても重く感じていた。もちろん両足も、腿から足の指先まで疲れが溜まって来ていた。青年の貧乏旅行である、周遊券の使えない市街地の観光や、駅からユースホステルまでの移動は、ほとんど歩き、徒歩である。

「荷物が重いと、なんか駅からの距離が遠く感じるなあ。やっと着いたっちゅうところやなあ」
 石田も疲れが溜まってきているようだ。

 受付を済ませシーツを貰って部屋へ向かった。二十人は入れるであろう大きな部屋が、今日の三人の寝床だった。長方形の部屋の、長い辺の壁側に頭を向けて布団を敷いている先客が多くいる。たたまれた敷き布団、掛け布団その上に枕の順に積み上げられたところは、先客はいない証しなのだろう。ちょうど三人分が並んでいるところの壁近くに荷物を置き、受付けで貰ったシーツを、広げた敷き布団の上に敷いた。
 その上に三人が大きく手を伸ばして上を向いて寝転んだ。
「あっああ、くたびれた」



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2009.03.25 / Top↑
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