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 飛沢は彼女いない暦十八年、夏樹も石田も同じく。飛沢と石田に関しては、通っていた高校が男子校だったので、ほとんど知り合う機会はなかった、夏樹も女子が少ない高校に通っていた。興味がないわけでは、もちろんない。いま流行の草食系ではないのだけれど、そんなに積極的でもなかった。チャンスか少なかっただけだ。
「飛沢って神や仏を信じるんかんいな」
 夏樹が言った。
「お化けとか、超能力とかは信じひんけど、占いとかは信じる方かなあ」
「出雲大社の神さんにお参りしたら、直ぐに彼女ができると思てんの」
「いや、そんなことは思ってへんけどな、お参りせんよりは、した方が、可愛い彼女が見つかるような気がしてな」
「その可愛いっちゅうのは、ちょっとこっちの方に置いといたほうが、ええのとちゃうか。まずは付き合ってくれる女の子と、知り合うこととちゃうか」
「けど、可愛いほうがええやんけ」
「そうかも知れへんけどな、俺かて彼女なんて言えるような女友達は今までいいひんかったから、偉そうなことは言えへんけどな、まずはお前が「あの子可愛いなあ、俺のタイプやな」と思える女の子と巡り逢うことやないかなあ。それから、その子を好きになって行って、付き合って、もっとその子のことを知りたいとか、話をしたいとか、一緒にデートをしたいとかって思うんやろ、そして告白する、いきなり彼女はできひんやろ」
「そやから、今までにそんな風に思える女の子に巡り逢ったことがないのよ」
 飛沢が深刻な顔つきで言った。とその時トンネルを抜けて、青い空と青い海が再び車窓一面に広がった。

 飛沢は男子校に通っていたから、女の子と知り合う機会は少なかったけれど、今の飛沢からは、単に男のスケベ心的な感情、本能ともう一つ、焦りのようなものも感じ取れた。飛沢との会話から、なんとなくではあるが、夏樹に伝わってきた。

「ところで飛沢のタイプの女の子ってどんな感じなんや」
「さっきから言うてるやんか、可愛い子」
「あまりにも抽象的やなあ、芸能人で言うたらどの人とか、あるやろ」
「ミキちゃんみたいな感じかな、どっちかって言うと見た目はおとなしい感じかな」
 ミキちゃんとは当時、人気絶頂の女三人組みのアイドルの一人である。





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2009.05.08 / Top↑
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