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「あっ、ああ、寝過ごしてもうたかと思った」
 突然、石田が大きな声をだして、目を覚ました。
「まだやで、あと一時間ぐらいは乗ってるかな。お前、こんな綺麗な風景を見逃すのかいな、せっかくの列車の旅やのに居眠りしてたら、もったいないやんか」
「夏樹、しゃあないは、石田は鉄道にはあんまり興味がないんやから、映画のロケ地とかやったら興味があるんとちゃうか」
 飛沢が言った。
「それやったら出雲市駅から、もうちょっと行った宍道駅から、木次線に乗ると亀嵩って言う駅があるんや・・・」
「あっ、それやったら俺も知ってる、「砂の器」の舞台になったところやろ」
 夏樹が話し終わる前に、石田は答えを言った。
「さすがに映画のことは詳しいなあ。去年の春休みに、亀嵩駅は通過したなあ」
「ええなあ、出雲からは近いんか、明日はそっちへ廻って行かれへんのか」
「石田、今回の旅行の最大の目的は、可愛い彼女ができるように,出雲大社に行って、お参りをして、ちゃんと拝んでくることや」
 飛沢が少しだけ怒った顔つきで、石田に言った。
「もう、全部の予定が決まってるから無理やなあ。俺は別に彼女なんかまだいらんけどなあ、それより映画をいっぱい見たいなあ」
 石田が寂しそうに俯いた。

 せっかくだからと、出雲に着くまでは、もう少し映画の話をさせてほしいと、石田が先ほどの続きを話しはじめた。
「ほんでな」
 石田は以外に立ち直りがはやい。
「島根、鳥取、広島、岡山の県境あたりの中国山地はあまり高い山が少ないからか、結構な山の奥にも人が住んでいるところが多くあって、歴史ある土地も多い。宿場町とか、温泉地、鉱山町とかな。そこを舞台にした物語も多くあって、映画なんかもあちこちでロケをしてるんや」
 映画の話になると石田は生き生きと語りはじめる。
「寅さんとか金田一耕助とかも活躍したところがあるんやで」
「金田一耕助なら俺も見た。あれは面白かったなあ」
 夏樹が石田の話しを遮るように言った。



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2009.05.11 / Top↑
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