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「おれは金田一も寅さんも見たことないし、興味もない」
 飛沢はご機嫌斜めである。
「まあまあ、ええやないか、せっかくこうやって旅行に来てんのやから、楽しもうや」
 夏樹が、割って入った。
「すまんな、俺も、もうちょっと車窓を楽しんで、旅行を楽しむから、ごめんな」
 石田が謝った。飛沢も、笑顔に戻った。これで一見落着、いつもの三人に戻った。

「飛沢はいままで彼女がいたことはないのか」
 石田が突然、話題を飛沢寄りに替えた。
「ええ!急に何を聞くんやねん。彼女と呼べるような女の子は,いてないなあ」
 飛沢は焦っている。
「夏樹はいたんちゃうの、なんか二人で歩いてるところを、見たような気がするけど」
「石田、いつの話しやねん、好きな子はいたけど、あっさりふられたは」
「中学一年の頃やなあ、確か、岩淵とちゃうか」
「ちょちょっと待てよ、なんでお前が岩淵のことを知ってんのや、同じクラスやったことがあるんか」
 夏樹は少し、顔を赤らめ、喋り方に落ち着きがなくなった。
「中学二年の時に一緒やったから、お前と岩淵が一緒に歩いてるところを見てから後に、名前が判ったんやけどな。彼女がほしいっていう話しやったからな、ふと、夏樹と岩淵のことを思い出したんや」
「変なことを思い出さんでええは」

「ほな、お前は付き合ってたんか」
 飛沢の顔が夏樹の顔に急接近して、言った。
「そやから、ふられたって言うたやろ」
「岩淵って、あれ、中学一年のときに同じクラスとちゃうかいなあ」
「飛沢まで変なことを思い出すなよ」
 その時、ちょうどトンネルに入り、ゴーっと大きな音に、三人の会話が遮られた。




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2009.05.13 / Top↑
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