上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑









 岩淵と夏樹は小学校四年から、中学一年まで同じクラスだった。小学校の頃の夏樹にとって、岩淵は一人のクラスメイトに過ぎなかった。中学校に入り小学校のクラスメイトで同じクラスになったのは夏樹と岩淵と、中川という女子の三人だけだった。同じクラスだったと言うだけで、なんとなく三人で一緒に帰ったり、教室で固まったりしていた。そんな、なんとなく仲の良い関係がしばらく続いた。

 夏休みの理科の宿題は自由研究だった。
「一緒になんかやらへんか」
 岩淵の方から共同研究を持ちかけて来た。何をやるか何も決まっていなかったが、同姓の友達同士が軽い気持ちで誘って、誘われて、了解したような感じで、何の違和感も不自然さもなかった。夏樹はその時はそう思っていた。
 夏休みに入る前から、打ち合わせと言う名目で、岩淵と夏樹の二人だけで教室に残り、一緒に帰ることもあった。その様子を石田が見たのだろう。
 夏休み中に二回会っただけで、理科の自由研究は何もできず、中途半端な形で終り、先生に怒られた記憶がある。
 そんな夏休みが終り、二学期に入ってからも中川を含めた三人の、なんとなく仲の良い関係は続いていた。

 夏樹にとって岩淵は同じ小学校のクラスメイトで、特別な感情はなかったが、二年生になると別のクラスになることになり、岩淵が夏樹に言った一言が頭に残り、しばらくのあいだ夏樹を悩ませたのだった。
「二年生になったら別のクラスやね、夏樹君とはずっと一緒だと思ってたのになあ」
「えっええ・・・」
 春休みを迎える頃には夏樹の心と頭の奥の方が、ざわめき始めた。
「これって何やろ、なんか不思議なこの気持ちは」
 中川と一緒にいるときには感じない、不思議なざわめきを夏樹は感じていた。



  ランキングに参加しています
  下をポチッとクリックしてください。ご協力お願いします。
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
スポンサーサイト
2009.05.18 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/153-291f709c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。