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「なんか腹がへったなあ、そろそろ昼時やな、なんか食べようや」
 念願の出雲大社へ詣でることができて、飛沢はとても満足のようだ。
「出雲といえば、そばが有名なんとちゃうかいなあ」
「石田、何でお前がそんなことを知ってんのやあ」
「夏樹は社会の授業で習わんかったか、出雲大社の御利益のことは知らんけど、出雲地方といえば、そばが有名やて言うことは、なんや知らんけど頭に残ってる」
「そうやったかいなあ」
 夏樹は頭に残っていないようだ。
 旅の途中に社会だの理科だのって勉強の話しはせんとこうや」
「飛沢、理科の話はしてへんで」
「ええ、そやったかいなあ」

 出雲地方は信州地方と同様にそばが有名だ。
 信州などとは違い、そばの殻ごと挽いた粉を使う黒いそばである。つゆもそばとは別の器に入れたものにつけるのではなく、三段の丸い漆器に入れられたそばに、つゆを直接かけて食べる。「割り子そば」というようだ。
 記憶違いでなければ、三段の一番上の器につゆをかけて食べる。食べ終われば一段目のつゆを二段目の器に移して食べる。三段目も同様にして食べるのが出雲流だそうだ。

「そう言えば大社駅からここまで来る時に、何軒かのそば屋さんをみかけたなあ、ほなそこへ行こ」
 飛沢は、お参りすだけで彼女ができると信じているのだろうか。つい先ほどまでは可愛いい彼女ができることばかりを話していたのに、今は空腹を満たすための話に変わってしまった。飛沢の恋が成就するのはまだまだ先のような気がする。

 そばを食べ、空腹も満たされた三人は日御碕を目指した。出雲大社よりバスに乗り二十五分ほどで着く。
 無事に参詣を終え、そばの大盛りを食べた飛沢はバスに乗り、座席に座ると同時に居眠りを始めてしまった。なんとも幸せな奴である。



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2009.05.30 / Top↑
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