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「石田、あまり難しい話は今度にして、二人に相談があるんやけど」
 夏樹が二人のほうを見て言った。
「明日なんやけどな、まだ餘部のユースホステルに予約の電話を入れてへんのや、ここから餘部までは、大した距離やないし、鉄橋に一日居てもええねんけど、飛沢は行ったことあるしなあ、石田はもしかしてあんまり興味がないのに、あんなところに一日居ても退屈かなあと思うんやけど」
「要するにどういうことやな」
 飛沢が少し大きな声で言った。
「要するに、明日は餘部には寄るけど、泊まらずに宿泊代と同じぐらい払うと、特急に乗って明日の内に帰れるっちゅうことなんやけど」
「最後にちょっとだけ豪華な旅をしようかっちゅうことやな」
 石田が微笑んだように見えた。今回の旅は石田にとっては、満足度が他の二人よりすこし少なく、疲れたのかも知れない。今日で七日目である。
「夏樹、餘部から京都の間に寄るようなところはないのんか」
 飛沢が石田とは対照的にあまり元気なく言った。
「ないこともなけいけど、ガイドブックもないし、よう分からんのや」
「あした特急に乗って帰るっちゅことは、あしたで今回の旅は終りになると言うことやなあ」
「まあ、そう言うことやなあ。最初の予定よりも一日だけ早くなっただけやけどな」
「石田がなんか嬉しそうやから、特急に乗って帰るのもええかなあ」
「今回はずっと初めから各駅停車の列車にばっかり乗って来たから、最後だけでも特急に乗って、少し豪華を味わうのええのとちゃうか。石田も少しお疲れモード見たいやし」
「確かに少し疲れたけど、たいしたことはないよ、それより明々後日(しあさって)の早くから高校へ行く用があってな、明日に帰れるんやったら、前の日を一日ゆっくりできるしなあと思ってたんや。けど俺一人の我が侭で日程を変えるわけにはいかへんしなあとも思うてた」
「何を言うてんねん、俺ら友達やんけ、そういうことはもうちょっと早うに言えよ」
 飛沢が少し怒ったような顔になった。
「すまん、俺も今回の旅は楽しかったで、何年ぶりかで従兄弟にも逢えたし、俺も連れて来てもらえて感謝してる。夏樹に特急に乗って明日に帰ろうかって聞いたときには、心の中ではホットしてたんや、それに特急にも乗ってみたかったしな」
「ほな、決まりやな」



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2009.07.17 / Top↑
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