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2009/09/08
「まいどぉ おぉきにぃ、」

「おかしいよ、自分は、自分でしょ、ねえ」
 髪の長い女性が名古屋の大学生を見て同意を求めるように言った。
「おかしいと思うけど、大学には関西出身の学生も大勢いるから、聞きなれているからねえ、あまり違和感はないなあ」
 身長が一番高い名古屋の大学生が言った。
「そうかあ、分かりにくいんやったら、言わんようにします。ところで、あなたたちは関東の何処から来たんですか。東京の方って言われても、俺は東京に行ったことがないから、なんか、よう分からんのやけど」
 夏樹がいつもと違うぎこちない話し方で言った。」
「やはり元の話しに戻っちゃいますか、別に何処でもいいじゃん」
 髪の長い女性が言った。とその直ぐ後にショートカットの女性が小さな声で言った。
「埼玉」
「埼玉ってライオンズの本拠地の所沢がある所ですよねえ」
 短くカットした髪に軽くパーマをかけてメガネをかけた男が、トランプを切りながら初めて喋った。
「おれ、ライオンズファンなんだよねえ」
「そう、ライオンズ球場のある所沢の次の駅の市なの」
 ショートカットの女性が言った。
「あなたは次の次の駅でしょ、私が次の駅じゃない」
 髪の長い女性が言った。
「・・・」
 夏樹と三人の大学生は、彼女たちの会話の意味するところが良く分からず、少し呆気にとられていた。
 所沢の次の駅と、その次の駅では東京までの距離がどちらの方が近いか、と言うことが争点だったようだ。関東の人たちにとっては難しい問題のようだが、関西人の夏樹にとってはどっちでもよいことで、かえって東京は地方出身者が多く集まって出来た街で、いわゆる田舎の人間がつくっている都会ではないかと、彼女たちに言ったのだが、そういう問題ではないようだった。

 ひとまず出身地の話題は終わりにして、トランプをすることにした。トランプをやりながら大学生のロボットの話と、夏樹以外の五人が修学旅行で京都に行ったということから、それぞれの修学旅行の話題が会話の中心になっていた。
「京都の人って、高校の修学旅行へは何処に行くんですか」
 髪を肩まで長く伸ばしている男が言った。
「高校の時は南九州やったなあ、帰りはフェリーに乗って来たなあ、他の高校に行った友達は東北に行ったって言うてたなあ」
 そんなやり取りをしてトランプゲームに興じていると、時間の過ぎるのは早い。もう就寝時間になってしまった。



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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