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 本文の前に
 おかげさまで今回の更新が二百回目となりました。毎回、多くの方が読んでくださることが励みとなり、ここまで続けることができたと思っております。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。



 夏樹の会社は十二月二十八日から年末年始の休みに入った。しかし、会社と独身寮が同じ場所にあり、寮生がそれぞれに出入りするからなのか、理由はいろいろあったようだが、二十四時間交代で日直と言う役割があった。出来るだけ近くに住んでいる男の社員が勤めることになっていた。既婚者も同様に廻ってくる。社長も例外ではなかった。二十四時間もの長い時間を会社に拘束されるのだから、日直手当てが出る。日によって額は違った、因みに年越しが一万円と一番の高額手当てだった。

 夏樹は二十九日から三十日にかけての二十四時間を日直として、寮に残ることになった。夏樹以外はみんな帰省していて、寮には誰もいない。そこで飛沢と石田を誘い、酒盛りをすることにした。二人ともそれぞれに酒と食料を持って来てくれた。飛沢はバイト先の店長に風邪をひいたと言って休みをもらった。
 会社の寮は郊外の少し山の中にあり、近隣に家は少なく、多少は騒いでも大丈夫、大いに三人で朝方まで飲み、音楽や旅の話し、鉄道の話し、女の話しをして明かした。
 未だに夏樹と石田には彼女と呼べる女性は見つからず、女の話しになると飛沢の自慢話しになってしまうことが、悔しく残念だったようだ。

「夏樹と石田も早よう彼女を見つけろよ、ええでえ二人で手を繋いでデートするんや、むちゃくちゃ楽しいでえ」
 飛沢はいつもながら酒が弱い、缶ビールを二本目で少し呂律が廻らなくなっていた。
「うるさいわ。おれかて飛沢よりもっと可愛い彼女を見つけて、ほんでダブルデートや、いや石田とトリプルデートや。誰の彼女が一番可愛いか・・・」
 夏樹も少し呂律が危なくなってきた。石田は女の話しにはあまり加わらず、淡々と缶ビールを飲み干し、次の缶を空けた。
「石田、お前それで五本目とちゃうか、意外と酒が強いんやなあ」
 夏樹が三本目を手にして言った。

 三人は何時ごろまで飲んでいたのか、会話が途切れた時にテレビのチャンネルを無造作に変えると、テストパターンが映し出されるチャンネルがあった。朝が近かったのかもしれない。
 飛沢と石田は三十日の昼ごろに目を覚まし、それぞれの車で家に帰っていった。夏樹は次の日直当番が来る五時まで、明日からの旅の準備をした。日直を交代してから旅の荷物を持って、ひとまず実家へ帰った。




・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2009.09.28 / Top↑
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