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 浜名湖ユースホステルは浜名湖と太平洋が接触する付近の新居町にある。国鉄(現JR)東海道本線、新居駅から徒歩二十五分のところにある。ここへ行くには新幹線に乗り豊橋まで行き在来線の東海道本線に乗り換え、新居駅で降りるのが一般的だ。
 しかし、大晦日のイベントは夜にあると聞いていたことを思い出し、朝から出かけるのなら、ゆっくりと浜名湖ユースホステルに向かえばよいのだということを、時刻表の地図を見ながら考えていた。単純に東海道本線を東に向かうのが普通だけれど、同じ名古屋まで延びる線路が目に留まった。関西本線である。何気なくその地図を見ていると、そちらの路線の方が距離は短く見える。
「急ぐ旅ではあるまいし、今日中に浜名湖へ行けばよい、ためしにこっちを行ってみようか」
 気まぐれな旅はこうして始まった。
 まずは京都駅から奈良線に乗り約一時間後に木津駅へ、京都府最南端の駅で関西本線に乗り換える。亀山駅で一度乗り換えて約一時間三十分で名古屋へ行く。東海道線は何度か乗ったが、関西本線は初めて乗った。車窓も新鮮で亀山までは山間部や田園風景が続き、亀山から先は四日市の工業地帯の近くを走る。時間的には東海道線の各駅停車で名古屋まで行ってもあまり変わらないようだ。

「こんにちわ、ただいまあ、ですね」
 夏樹は少し元気なく浜名湖ユースホステルの玄関を入った。
「お帰りなさい」
 大学生風のエプロンをした男が大きく元気な声で迎えてくれた。すでに玄関近くのロビーなどには、多くの宿泊者があちらこちらでグループを作り賑やかに語り合っていた。
「おおう、ただいまあ」
 ライダースーツに身をまとい、片手にヘルメット、反対の手には大きな荷物を持った男が、大きな声で入って来た。天気は良いが気温が低い中をバイクで走って来たからなのか、頬がほんのりと赤かった。
「おおう、チガサキ、久しぶりって、ここでしか会わないか、お前は相変わらず声がでかいねえ」
 ロービーの奥から一人の男が歩きながら寄ってきて、「チガサキ」の肩を大きく抱え込んだ。


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2009.09.30 / Top↑
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