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 とても不愉快なゲームの本当の答の出し方を見つけるために、もう一度はじめから説明を聞き直し
「じゃあ、これは」
 またその男は左手に持ったマッチ箱の中箱を右手の人差し指で少し押し開けて言った。
「クローズやな」
 はじめに見たときと同じやり方で、同じ指を使ったからと言う理由で夏樹はそう言った。
「これはオープンです」
「なんでやねん」
 夏樹はますます不愉快になってきた。
「トオル、またそれをやっているの、好きだねえ」
 夏樹の向かいの上のベッドから一人の男が顔を出して言った。
「俺さあ、こういうの大好きやねん」
「でも、それってゲームなんかじゃなくて、人騙しじゃん。一度答が分かっちゃったら何も面白くなし、答を知らない人が困っているのを楽しむだけでしょ」
「それが面白いんだよ」
「それって、随分と意地悪じゃないかい」
「でもさあ、答が分かったからって誰も怒ったりしないよ、これをきっかけに初対面の人とも直に親しくなれるんじゃん」
「ねえ、不愉快でしょ、関西弁のヒゲさん」
 上のベッドの男は夏樹に話を振った。
「ああ不愉快や、けど明らかにバカバカしいであろう答を、教えてもらう前に見つけたると思うし、この人が言うように、俺はここへ初めて来たんやけど、こうやって初対面のお二人と親しくなれたんやから、それはそれでええのとちゃいますか」
「そういうことなら、いいか。トオル、そろそろ答を教えてもいいかい」
「あかん、あかん。自分で答を見つけるさかいに、まだ答を教えんといて」
「そや、あかんで」
 トオルが夏樹につられておかしな関西弁を話した。一瞬、三人は沈黙したが大笑いした。



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2009.10.13 / Top↑
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