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「アイタッタタア・・・」
 ケイコはトオルの背中を軽く叩いたのだけれど、トオルがよろけて椅子から転げ落ちるような振りをして、左手で右腕を押さえるような仕草をした。
「私、そんなに強く叩いてないわよ」
「あっ、あそこにすっげえ美人がいるぜ」
 智史が言った。
「えっ、どこ、そんな美人がこんなところへ来るのかい」
 トオルは何事も無かったようにあたりを見渡した。
「トオル!」
 ケイコはさっきよりは強く、トオルの背中を平手で叩いた。
「ごめん、ごめん」
 軽く頭を掻きながらトオルが言った。
「いいですねえ、仲良しで、俺も皆さんの仲間にして下さいよ」
 夏樹が言った。
「もうなってるやんか。そやからこうやって一緒に飯をくうてんのやんけ」
 明らかに関西に住んだことも無く、親戚や知り合いもいない人が、テレビなどで聞いた関西弁を無理やり真似をしたのではないかと思うようなとても変な話し方でトオルは言った。
「なんですか、その言い方。思いっきり変な関西弁じゃん」
 今度は無理やり変な標準語を作って夏樹が言った。四人は大いに笑った。

 夕食が終わり、大晦日のメインイベント「ニュー、イヤー、イヴ、コンサート」が始まるまでの時間を夏樹と智史たち四人は、今までの旅のことや地元のことバイクのことを話して過ごした。
「あれ、トオルさんがあそこでまた、さっきのマッチ箱を出して騙してまっせ、アネキ、ちょっとヤキを入れてきまひょか」
 夏樹がケイコにおどけて言った。
「夏樹君までそうやって私を強い女扱いして」
 夏樹の背中を軽く叩いて耳元に顔を近づけて来た。
「ちょっと、入れてこいや」
 とても変な関西弁だった。



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2009.10.19 / Top↑
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