上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 夏樹はトオルのところへ行こうと椅子を立った。冗談だよと言ってケイコが止めた。その時、奈良で一緒だった岡本と、たなかとその友達二人が近づいて来た。
「夏樹さん、もう新しいお知り合いが見つかったようですね」
「ああ、こんばんは、楽しい人たちですよ。そうそう、あなたちと同じ、埼玉県から来た人たちです」
 智史たちと岡本たち四人はお互いに簡単な自己紹介をして、埼玉の何処から来たのかという話しになっていた。地元同士の会話にそれぞれが住んでいるところの位置関係が夏樹には良く分からず、黙って聞いていた。
「じゃあ俺たちがいちばん田舎にいるみたいだね」
 智史が言った。
「私がいるところは一つだけ手前の駅ですけどね」
 岡本が言った。
「同じ関東でも東京は別格なんやね、けどテレビで見たことがあるんやけど、東京かて青梅とか何とか村とかって言うところは山ばっかりとちゃいますか」
 夏樹がようやく会話に加わった。
「檜原村だろ、あそこも東京だけど、俺たちが言う東京は二十三区、山手線の内側が中心なんだよ」
 トオルがマッチ箱を使った人騙しゲームからようやく帰ってきて言った。
「突然、俺の後ろから幽霊のように現れてきたら、びっくりするやんか」
 夏樹が言った。
 うるさいと言わんばかりに、トオルは夏樹の首を軽く絞めた。
「本当に今日はじめて会った人たちなんですか」
 たなかが夏樹とトオルの様子を見て言った。
「ほんまです、ほんの三時間ほど前まではどこの誰か、全然知らんかったんですう」
「トオルさん、その変にイントネーションを誇張する関西弁の真似は止めてくださいよ」
「うるさいなあ、かまへんやないかあ」
 トオルは夏樹の後ろに回り羽交い絞めにした。
「ノーノー、ロープロープ」
 羽交い絞めにされたまま、右手をテーブルに伸ばして夏樹が言った。
「ワン、ツー、スリー」
 今度は智史がレフリーの真似をしてカウントを数え、羽交い絞めにしているトオルの腕を夏樹から解き放った。



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
・応援いただき、ありがとうございます。

スポンサーサイト
2009.10.20 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/220-ade1db55

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。