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まいどぉ おぉきにぃ、  「小説のような、旅のはじまり 七章−33」
 参加者全員が、いや宿泊者全員が新年を迎えてからではあるが、年越しそばを食べた。夏樹やトオルたちの周りにいるほとんどの人たちは、今日が初対面なのに、いつの間にか旧知の友のように会話が交わされるようになっている。
 そんな人たちの中から一人の男が、誰かに問いかけるというわけではなく、話し始めた。
「明日の朝は天気がいいのかな、初日の出が綺麗に水平線から出てくれるといいね」
「明日は二日だよ、今日の天気じゃないの」
「そうだよ、もう年が明けたんだから、今日の朝だろ」
 和やかな笑いが夏樹たちの周りで湧き上がった。
「あれ、トオルは」
「智史さん、あそこ、またマッチ箱を出したはるは、凝りひんなあトオルさんも。分からんように後ろに廻って、こっそりと種明かしをしてこようか」
 夏樹たちとは別のグループにいるトオルを指差して言った。
「ほっとけよ、それよりこっちの女性たちと一緒にトランプでもしようぜ」

 タナカと岡本、その友達二人、智史とケイコ、そしてニュー、イヤー、イヴ、コンサートの時に隣にいた三人組みの女性も含めて、夏樹はトランプゲームを始めた。ここでもトランプといえば大貧民ゲームだった。それぞれにルールが少しずつ違うのだけれど、今回はケイコの意見を取り入れて、ジョーカーは入れずに「2」が一番強いカードと言うことで進めた。彼女が今回のメンバーの中で最年長と言うわけではないのだが、ケイコが自らのルールを説明すると、自分たちのやり方と少し違うけれど、今日はケイコのルールでやろうと、なぜか同調するのだった。
「十人もいると一人分のカードが五,六枚しかないんやなあ。はじめの配ったカードで勝つか負けるか決まってしうやんか。「2」が二枚も配られたけど、この二枚とも大富豪に渡さなあかんのやろ、貧民はいつまでたっても貧民やなあ、まるでこの世の縮図みたいやなあ」
 夏樹は大貧民を五回続けている。ついついぼやいてしまったようだ。
「ごちゃごちゃ言ってないで、早くその「2」を二枚、私によこしなはれ」
「ケイコさんまで変な関西弁を使わんといて下さいよ」




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2009.11.04 Wed l 旅(小説のような)七章 l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

ご無沙汰しております^^;
大貧民!懐かしいです♪
結構盛り上がるトランプゲームですよね^^
私の高校時代は「ド貧民」と呼んでいました!
ひとりが同じ数字のカードを4枚切ると、
「革命」となって、3が一番強くなる
というルールもありました。
いやぁ、それにしても賑やかで楽しそうな年越しですね^^
またお邪魔させて頂きます!
2009.11.05 Thu l TAKE. URL l 編集
TAKEさんへ
 いつもありがとうございます
やはりあのゲームはルールが色々ですね
「革命」は後々になってから知りました。その時「3」が一番強くなるのは同じようですね。
これからも宜しくお願いします
2009.11.05 Thu l 夏樹涼風. URL l 編集

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