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 ゆっくりと太陽が昇りあたりは完全に明るくなった。寒さもようやく和らいできた。
「さてと、ユースホステルに戻って朝食をいただきましょうか」
 智史が言った。特別メニューとして、少しの御節と雑煮が本日の朝食だとタナカが教えてくれた。
「さっきのぜんざいを食べた時に思ったんやけど、この辺の餅って四角いんやねえ」
「夏樹君それって普通じゃないの。餅は四角いものだよ」
 ケイコが言った。
「関西の餅は丸ですよ。高校の三年間の年末は餅屋でアルバイトをしてましたからねえ、機械で餅を搾り出してカッターで、チョキンチョキンと切るんですよ、ほんで切られた餅は滑り台を転げ落ちて、それを浅い箱に並べると、柔らかいから勝手に丸くて平べったい餅になりよるんですは」
「ほな大福と同じで丸い餅なんや」
 トオルが懲りずに変な関西弁を使って言ったが、夏樹は呆れてしまい、もう突っ込みを入れなかった。

 帰り道は初日が昇った快晴の空の下を、昨夜からのコンサートで歌った歌のそれぞれの思いを話したり、今までに行った旅の話しをしたりしながら数人が固まっては散らばりゆっくりと歩いた。
「皆さん、今日のこの後は家に帰らはるんですか」
「正月は実家に帰って新年の挨拶をしないとねえ」
 智史が言った。
「私は別にこのまま、休み中を何処かへ旅行をしてもいいのだけれどねえ」
 ケイコは智史の方を見上げて言った。
「私たちも朝食を食べたら帰ります、そして元旦は家で過ごさないと母親がちょっと煩くてね」
 タナカが言った。
「夏樹さんは帰らないの」
 岡本が言った。
「俺、今日は名古屋あたりに泊まって、明日は金沢に向かう予定なんです。連休は必ずどこかへ旅に出るという、他人から見ればどうでもいいようなことなんやけど去年の春に決めたんやけどね」



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2009.11.21 / Top↑
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