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 夏樹の前に座っていた親子は高山駅で下車した。他にも多くの人が下車し、車内に残った人は半分ぐらいになった。夏樹の座っている四人掛けの座席には夏樹一人だけが占有することとなった。
 高山を過ぎると、今まで以上に山は迫り、高さを増してきたように見える。雪の積リ具合も増えて、積る前の風景の状況が良くわからない。

 今朝の名古屋市内は快晴だったが、高山駅を過ぎたころからは曇り空となった。
 突然、駅らしき所に停車した。車窓を見渡しても駅舎らしき建物も見えない。窓の外にはこんもりと積った雪が横長に続いていた。この横長に続いている部分がホームのようなのが、誰も乗り降りしていないし、できる状態ではないようだ。夏場だけの臨時停車場なのだろうか、それとも以前は駅として使われていたけれど、いまは使っていないのだろうか。

駅?

 しばらくすると進行方向の右側を、あまり早くはない速度で特急列車が通り過ぎて行った。単線路の待ち合わせをしていたのだった。もちろん特急列車が優先だから、夏樹の乗っている急行列車が先にこの元駅?らしきところで待ち合わせをしていたのだろう。
 夏樹の乗っている急行列車は、特急列車が通り過ぎてから直ぐに発車した。ゆっくりと動き出し、こんもりと横長に積った雪の横を進んだ。その雪の帯が急に途切れてアスファルトの面が見えた。ホームの端のようだ。この付近だけが除雪されていて、ホームの外へ降りる階段も除雪されているのが、夏樹の席からも見えた。
「なるほど、こういうことやったんや。ここは駅やったんやなあ」
 独り言をポツリと言った。夏樹の乗った列車は急行列車だから、ホームしかないような小さな駅での乗降はないはずである。特急列車の待ち合わせのためだけに止まったのだろう。若輩な鉄道ファンとしてのありったけの知識を使って自問自答した。



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2009.12.16 / Top↑
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