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 夏樹は女の人の言葉に、手胡坐を組んで感心した。
「職場の関西出身の人がね、あなたに良く似ているのよ、喋り方がねえ」
「へえ、大阪の人ですか」
「一人は大阪で、もう一人は兵庫県の出身。ところで名前を聞いていなかったわね。私はコバヤシです」
「夏樹です。春夏のなつ(・・)に大樹のじゅ(・・)、です」
「じゃあ夏樹さんは京都でしょ、似ているって言ったけど、会社の二人とは少し違うのよね」
「関西弁と一括りにはできまへんなあ、京都、大阪、神戸、奈良、和歌山、滋賀。ちょっとずつ違いますなあ」
「東北弁も県によって、訛りや、方言は違いますなあ」
 コバヤシの話し方に少し関西弁のようなイントネーションが含まれた。
「いまのわざとですか、それとも俺の喋りがうつりました」
「わざと、・・・少しうつったかな」
 また、二人は微笑んだ。

「同じ関西、近畿地方でも日本海側に行くと、いわゆる関西弁とはだいぶ違ってきますよ、三重とか、和歌山の南部の方とかも違うと思うは。行ったことないさかいにようは分からんけど」
「行ったことがないんやったら、わからんしまへんやろが」
「コバヤシさん、いまのは、あきまへんは。だいぶ無理がありましたよ、気持ちは伝わってきたけど」
 ほんの少しの間だが、会話が止まってしまった。

「夏樹さんは東京弁がキザに聞こえるって行ったけど、私にとっての東京の言葉は憧れだった。反対に関西弁は恐かった、会社の関西出身の人にいつも怒られているような感じがしていた。でも、怒られているのに顔は笑顔で、他の先輩たちも笑顔だったから、不思議な気持ちだった。あの人の話し方はあれが普通で、すごく良い人なんだ、とても親切にいろいろと教えてくれているんだってことが分かるのに、三ヵ月かかりました」
「ちょっと、かかりすぎと、ちゃいますかあ」

・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.01.04 / Top↑
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