上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
2010/01/21
「ええ、経理係長に、第一出荷係長、第二出荷係長、第三出荷係長、仕入れ係長兼庶務係長の五人。全員女性です。経理係長は社長夫人なんですけどね」
「社長婦人だったら、副社長とか専務とかじゃないんですか」
 背の大きい方のOL嬢が言った。
「小さな会社なんだから、係長で充分って言う人なんですよ。ちなみに社員全員を係長にしたのは、社長婦人の案で、まあ事実上の社長みたいなもので、大きい支持はこの人がするんだよ。で、本当の社長は名前だけで、実は営業課長みたいなものなんだよねえ」
「アットホームな会社ですねえ。面白そうじゃないですか」
 青学が興味津々である。
「でも、給料は安いよ」
「じゃあ、他の会社にいきます。俺は給料が高い会社に行きたいんですよ」
「ほな、大企業に行くしかないなあ、かなり競争が激しいし、入ってからも色々と大変なんとちゃうかあ」
 夏樹が言った。
「あまり大変なところも嫌だなあ」
「青学、そんな都合のいい会社はないよ、そんな所があったら俺が行きたいよ」
 薬屋が少し不機嫌な顔で言った。

 係長と薬屋、青学、佐藤は水割りを飲み干し、少し顔が赤くなっていた。
「イマさん、これのお代わりはないですか」
 佐藤が言った。
「ここはユースホステルです。今日は正月の特別サービスですから、コーヒーならまだありますよ」
「今日の宿泊者は八人だけなんですか。なんか少ないねえ」
 夏樹が食堂の隅から隅までを見渡して、イマさんに聞いた。
「そうですねえ、もう二人いるはずなんだけど、もう寝たかな」
「ほな、明後日も少ないですか、空いていたら泊まりたいんですけど」
「残念ながら明後日も、いっぱい空いているんだ、お待ちしております」
「そしたら予約入れといて下さい」
「ヒゲさんは明日、どこへ行くんですか」
 係長が言った。
「明日は能登のかつら崎ユースホステルに泊まります。さっき予約を入れといたから、ちょっと有名な所なんでしょ」





・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
・応援いただき、ありがとうございます。

スポンサーサイト
2010.01.25 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/256-bf46865b

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。