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「それでは皆さん、お休みなさい」
 夏樹は係長と、青学の二人の鬼ごっこを横目にし、他の皆に挨拶をして、部屋に向かった。
 部屋には誰もいなかった。と言うことは今まで一緒に話をしていた人たちの二人が、この部屋の宿泊者と言うことになる。
「誰なんやろ」
 歯磨きを済ませ、部屋に戻ると係長と青学がいた。
「あんたらここで何をしてんの」
 二人ともここの部屋に寝るのだと言う。そして、全く面識はなく、どちらも一人で金沢へ旅行に来ていた。
「なんや、あんたらと同じ部屋かいなあ」
 わざとらしく、少し嫌な顔をした。
「ちょっと、なんですか今のリアクションは、俺たちって嫌われているんですか」
 係長が夏樹に詰め寄ってきた。
「いやいや、鬼ごっこは終わったんか。あんたらと同じ部屋やったとは、光栄です。楽しいひと時を、おぉきにぃ」

「ところで、明日の予定はどうなってますの」
「明日?俺はねえ、まず兼六園に行って、あとは観光ガイドブックを片手にうろうろして、ここに泊まって、明後日には東京に帰る。その次の日から仕事なんだよねえ」
 係長が俯き加減に言った。
「俺はねえ、兼六園は今日、行って来ました。だから高山線に乗って高山に行きます。そして、高山に泊まる予定なんだけど、泊まるところあるかなあ」
 青学が言った。
「ほな、俺と逆のコースを行くわけやねえ、俺は昨日は名古屋のビジネスホテルに泊まって、高山線で金沢まで来たんや。明日は能登半島の兜って言うところにある、かつら崎ユースホステルまで行きます。さっきも言うたなあ」
「なんで名古屋のビジネスホテルに泊まったの、ユースホステルもあるはずだなあ」
 係長が不思議そうな顔つきて言った。
「そうなんよ、確かにあるんやけど、正月は休みなんやて。しゃあないから駅の観光案内所で聞いたビジネスホテルに泊まったんや」
「ええ、正月に休むユースホステルがあるんですかあ」
 青学が困った顔で言った。



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.01.30 / Top↑
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