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「そうなんよ、名古屋市内と岐阜市内にも電話したけど、正月三が日は休みなんやて。高山のユースホステルには予約をしてんの?」
 夏樹は仕方なく名古屋駅の観光協会で安いビジネスホテルを教えてもらい、一人寂しく元旦の夜を過ごしたことを話した。
「元旦から寂しいですねえ。じゃあ高山のユースホステルには明日の朝に予約の電話を入れようっと。でも休みだったらどうしようか」
 青学が言った。
 係長がバッグの中からユースホステルのガイドブックを出し、名古屋の二軒と岐阜の一軒のユースホステルは年末年始が休館であることを見つけ出した。
「高山にはお寺のユースホステルが一軒あるねえ。ここは年末年始に休みとは書いてないよ。定員が百五十人だから、大丈夫なんじゃない」
「もし、その次の日もどこかに泊まる予定だったら、浜名湖ユースホステルを薦めるは。なかなか、ええとこやでえ」
 大晦日にオールナイトでアマチュアバンドとともに、歌い続けたことを話した。係長と青学は興味津々で聞いていた。
「よし、明日の朝に高山のお寺と浜名湖のユースホステルに電話して、予約をいれとかなあきまへんなあ」
 青学がにこりと微笑みながら、関西弁を真似した。
「あのなあ、なんでそうやって皆が関西弁を真似するんやあ」
「あまり関西の人と話すことがないから、珍しいし、話し方が面白いから、つい真似をしたくなっちゃうんだよねえ」
「係長さん、俺は今、真似をしたんじゃないですよ、自然と出て来ちゃたんです。うつっちゃったのかなあ」
「そうかあ、関西弁てやっぱり、うつるんや。どこへ行っても真似をする人がいると思ってたら、あれは感染してるんやな、関西弁菌に。ほな俺はあっちこっちでばい菌をばら撒いてんのかい、ってなんでやねん」
 係長と、青学はぽかんとして、夏樹の話を聞いていた。夏樹の話がすべったことに気がつき、荷物を片付け始めた。





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2010.02.01 / Top↑
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