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 上りの列車が出発するまでに二時間ほどある、いつものようにガイドブックなどは持って来ていない、駅に置いてあった観光案内図を片手に小雨の中を輪島市内へと出かけた。
 輪島と言えば漆器、朝市、海産物などが有名だろう。朝市と海産物はその当時でも知っていたが、漆器だけは知らなかった。「漆器」と言う文字を「しっき」と読むことも、木製の器などに漆と言う木の樹液を精製して作った塗料を塗ったものだと言うことも、知らなかった。なんとも無知な二十代の若者であったことか。ただ僅かな記憶の中に、漆の木に触ると、気触れると言うことはなんとなく知っていたが、「漆の木」を「うるしのき」と読むことはできなかった。情けない。
 駅でもらった観光案内図に「漆器」とか「輪島塗」と言う文字が、おそらくあったのだと思う。その当時も漆器会館のような、観光客相手の物産館のようなものが案内図には記載されていたと思われるが、何の会館なのかわからないから、そういうところには行かなかった。ではどこへ行ったか、その当時の記録、記憶には海に向かっている。袖ヶ浜、鴨ヶ浦へ向かった。

鴨ヶ浦4

               鴨ヶ浦1


鴨ヶ浦5

                 鴨ヶ浦2


 正月三日。輪島の海は荒れているが、雪は少なく、小雨が降っている。春から秋に掛けての観光シーズンなら、多くの人が行きかうであろうが、今日は夏樹の他には観光で訪れているような人はいなかった。
 鴨ヶ浦は海蝕作用でできた奇岩が多く見られる。と観光案内図には書いてあるのだが、どれが像の鼻で、大蛇の背なのかわからず、とにかく寒くてとりあえず悴んだ手をジャンパーのポケットから取り出し、カメラのシャッターを押した。
 上りの列車の時間まではまだ一時間ほどある。海の他には見るところもなく、小雨降る寒空の中を、再びジャンパーのポケットに両手を突っ込み、輪島港へと向かった。




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2010.02.16 / Top↑
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