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「はあい、どちらさまですか」
 薄暗い玄関の奥のほうから、眠そうな顔をした一人の男の人が出てきた。
「あっどうも、今日、ここに泊まると、予約を入れていたんですが」
「あっ、きょう泊まる人?夏樹さん?」
「はい夏樹です。なんで名前がわかるんですか」
「きょう、ここへ来る人は夏樹さんだけだから」
「えっ、きょうの泊まりは僕だけなんですか」
「いや、泊まるのは君を含めて十人かな」
「どういうことですか、なんか、ようわからんのやけど」
「夏樹さんはここへ来るのは初めてだね」
「はあ」
「ここは何もないところだけど、多くの常連が集まるユースホステルでねえ、君以外の人たちは、年末からずっとここにいるんだ。ここが自宅のような感じかな」
 このユースホステルの近くには有名な観光地もなく、能登半島周遊の旅人が立ち寄るだけのところのようだが、噂どおりに常連客が多いユースホステルのようだ。いったい何がここへ、人を集めるのだろうか、夏樹は興味津々である。
「夏樹さんが来ましたよ」
 その男は来た部屋とは違う方へ消えていった。しばらくすると、さっきの男が消えていった方から色黒のおじさんが出てきた。
「夏樹君ね、お帰り。ここに住所と名前を書いて、それから会員証を貰おうかな」
 言われるがままに住所と名前を書き、バッグから会員証を出し、そのおじさんに渡した。
「部屋はあいつらと同じでいいな、そこを右の方に入っていって、二つ目の部屋の空いてるベッドを使って」
 そう言ってすぐに、さっき来たほうへと戻っていった。夏樹はなんだかよくわからないが、荷物を持って言われた部屋に入り、空いているベッドに荷物を置き、そのままそこに腰をおろした。


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.02.24 / Top↑
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