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 インターネットで「かつら崎ユースホステル」を検索すると、ブログなどに投稿された記事や、日本ユースホステル協会のホームページでの紹介が上位に出てくる。
 しかし、二十年ほど前に閉館となったようだ。
 ブログを拝見すると、ユースホステルのペアレントである「彦さん」を慕い、多くの若者が集まって来ていたことが書かれている。そんな話しをどこかのユースホステルで聞いた夏樹は「かつら崎ユースホステル」へ来たのだ。しかし「彦さん」のことは記憶の中に多くは残っていない。慕う方が多いから、微かな記憶を元にフィクションになってはいけないと思い、「彦さん」に関してはここではあまり触れないことにする。少しの記録と、頭の中の思い出を掘り返し、このユースホステルでの出来事を進めたい。

 ベッドに腰をおろし、一息ついてから食堂に行った、十人ほどのホステラーがストーブの周りに集まり談笑していた。
「お帰り、君はここへ来るのは初めてなんでしょ、なぜ夏に来なかったの、初めて泊まる人の歓迎会ができないじゃないか」
 夏樹よりは少し年上で、短い髪に少し強めのパーマをかけた、いわゆるパンチパーマの男が言った。
「歓迎会って、冬にはでけへんのですか」
「あれ、関西の人やねえ、なんかうれしいなあ」
 大学生風の少し小柄な女性が満面の笑みで言った。
「そうです、俺は京都に住んでますけど、自分も関西から来はったん」
「はい、そうです、うちは大阪やけど、ここの人たちって関東の人が多くて、関西弁を喋ると、からかわれるから、ちょっと面白くないかも。特にこのイトウさんがすぐに意地悪しはるんや」
「別に意地悪をしているわけじゃないよ」
「そやかて、この頭を見たらわかりますやん、どう見たかてヤンキーやんか、悪いやつに違いないやんか」
「テンちゃんの言うとおり」
「たしかにイトウさんは悪い人に見えるよねえ」
 ストーブの周りに居た数人が口を揃えるように言った。でも皆の顔は笑顔でいっぱいだった。




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2010.02.26 / Top↑
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