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2010/03/02
 イトウが言うには、夏に来れば、漁師でもあるペアレントの彦さんと一緒に小さな漁船に乗り、定置網を引き上げに行き、獲れた魚を朝食として食べる。春には山菜、秋にはきのこを裏の山で採ってくる。それも夕食のご馳走となる。都会では味わえないものばかりなのだ。自分で得た新鮮な食材を、すぐに食べることができる。
「すごく、旨いんだよ。一度味わったら、はまっちゃうから」
「だからここは、連泊者が多いところでさ、ここでしか合わない友達もいっぱいいるんだ。今朝まではそんな常連が三十人ぐらいいたんだけど、明日から仕事の人たちは帰っちゃたから、少し寂しくなっちゃた」
 長い髪に緩くパーマーをかけた女性が言った。
「ヨッチはタカダが帰ったから、寂しいんだろ」
 イトウがからかうように言った。
「そんなことは、関係ないわよ。別に私はタカダさんのことは、なんとも思ってないし」
「あんたさ、そうやってむきになって言うところが、あんたらしいよ、私はタカダさんが好きです、なぜ私を置いて先に帰ったの、って言っているように聞こえるけどね」
 ショートヘアーの女性が言った。ヨッチという女性と同じ歳のようだ。
「ちょっとヨッコ、なに言っての、変なこと言わないでよね」
「ヨッチとヨッコですか、新しいデュエットアイドルの名前みたいやね」
 夏樹の興味は別の所に向かっているようだ。
「ヨッチとヨッコか、それは面白い、彼女たちはいつも一緒に来て、一緒に行動しているし、二人ともタカダ君を狙っているんだよね」
 スキー帽を被ったタケさんが言った。
「タケさんヨッチはともかく、私は違いますよ」
「ヨッコはイトウちゃんだよな」
 ポマードたっぷりでリーゼントに固めた男が言った。なぜか彼は無表情で話す。





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2010.03.03 / Top↑
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