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「ここの常連でタカハシさん夫妻って、ここで知り合って結婚したって聞いたんですけど、本当ですか」
 ヨッチはタケさんに問いかけるように聞いた。
「ジュンさんは東京出身で俺の大学の一年先輩なんだ。ジュンさんに誘われて、かつら崎に来たのが十五年前、その時からここが俺の第二のふるさとになったんだ」
 タケさんはみんなが座っている後ろにあるテーブルに向かい、ポットに入っているお茶をゆっくりと湯のみ茶碗に注いだ。
「大学の夏休み中はここでヘルパーをしていた。ジュンさんもね。たしか三年生の時だな、七月の終わりごろにミヨちゃんが泊まりに来たんだよ。彼女は名古屋出身の大学一年生で、ユースホステルクラブの大勢で来ていたんだ。ミヨちゃんもここがすぐに気にいって、一度はユースホステルクラブのメンバーと帰ったのだけれど、すぐに戻って来てヘルパーをするようになったんだ」
「そして恋が芽生えて、学生結婚したんですね」
 ポマード男が言った。
「いつもクールなシンちゃんの口から恋が芽生えるなんて言う言葉がでくるなんて、信じられないなあ」
「イトウさん酷いなあ、俺だって恋の一つや二つ、喋りますよ」
 ポマード男のシンちゃんがはじめて微笑んだ。
「すぐに恋が芽生えたわけじゃないんだ、その時から三年後の正月に連絡をしてジュンさんと一緒に、俺は久ぶりにここへ来たんだ」
 タケさんは大学卒業後に就職した会社での勤務地が、九州の福岡だった。学生時代のようにたびたびかつら崎へ来ることができなくなり、卒業後はじめての第二のふるさとへの帰郷となった。ジュンさんも同じように大学卒業後、初めての帰郷となった。
「そこへ偶然、ミヨちゃんも泊まりに来ていて、就職が決まり、春からは東京に住むことを知ったんだよ。じゃ東京でも時々会おうよ、ということになって、それから恋が芽生えたのさ」



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2010.03.08 / Top↑
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