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 タケさんは少し照れくさそうな顔つきになった。
「思いきって三回目の道筋を作ってみるよ。ヒゲさんに勇気をもらったからねえ」
「そんなあ、勇気なんかあげてませんよ」
「いただきました、おうきに、って言うんだろ、こういう時は」
 二人は顔を見合わせて大きな声で笑った。そこへヨッコとヨッチが目を擦りながら食堂にやってきた。すでに十時三十分を過ぎていた。
「おはようございます」
 ヨッコとヨッチが同時に言った。弱々しい声だ。
「おはよう」
「おはようございます」
 タケさんと夏樹が続けて言った。
「なんかいま、大きな笑い声がしてましたけど、こんなに早くから元気ですねえ」
 ヨッコの右目は半分しか開いていないようだ」
「早くはないですよ、もう十時半でっせ」
「もうそんな時間なんですか。静かだし外は雪空でどんよりと暗いから、まだ八時にもなっていないと思っちゃった」
 両方が半分しか開いていなかったヨッチの目が、パッチリと開いた。
「でもここにいる四人以外は誰も起きてきませんねえ」
「正月ですから。ヒゲさん、きょうは泊まらないで金沢に行っちゃうんですか」
「金沢ユースホステルの予約をとってるし、あさってからは仕事やしねえ」
「残念よねえ、きょうねえ、ユカリさんたちが来るのに。いつも三人でここへ来る人たちなんですけどね、わたしたちの大学の先輩なんです」
「その三人ともすごい美人さんなんですよ、ねえタケさん」
「あっあぁぁ、そうだっけ、ヨッコたちの先輩なんだ」
「タケさん、もしかしてさっきの三回目の道筋って・・・」
 タケさんの顔が少し赤くなったように見えた。
「ヒゲさん、その話は後でゆっくりとね」
「なんですかその話しって」
 ヨッコが夏樹に詰め寄った。
「いやあ、何でもありまへんがな」
「なんか怪しいなあ」
 ヨッチがタケさんに詰め寄った。


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.03.24 / Top↑
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