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 再びおじいさんは話しを続けた。夏樹はこのまま浴槽に入っていることができそうにないので、とりあえず浴槽の渕に座った。
「娘から聞いたのですが、食事の後にミーティングと言う会合があるのですか」
「ありますよ、泊まっているみんなで、話をしたりゲームや歌を歌ったりするんですけどね、今日は泊まっている人が少ないんで、簡単な自己紹介をして、そのままダべリングになるんとちゃいますか」
「ダべリングってなんですか」
「ただみんなで話しをするだけです」
「私みたいな年寄りは部屋で本でも読んでいますよ」
「そんなことを言わないで来てくださいよ。だから、そろそろ身体を洗って、食堂に行きましょう。必ず来てくださいね」
 ようやく浴槽から出て、洗い場のシャワーの元へ行くことができた。
 孫ぐらいの年の差がある夏樹に、とても丁寧に話しをしてくれた。とても印象深いおじいさんだった。

 食堂に現れたのは夏樹と、風呂で一緒になったおじいさんが最後のようだった。
「これで今日、ここに泊まっている人たち全員が集まりましたね。こんばんは、私は金沢ユースホステルのスタッフの今井です。ペアレントはお休みをいただいております。今日は宿泊者が少ないですからコーヒーなどを飲みながら、時間まで、情報交換などしましょう」
「イマさん、今日はウイスキーはないんですか」
「ヒゲさん、今日は四日ですから」
「残念ですねえ、今日もまだ正月やないですか」
「あっああ。本当はユースホステルでの飲酒は禁止なのですが、宿泊者も少ないし、特別にお一人一杯だけ水割を出しましょう。でも実費ですよ、一杯二百円でお願いしますね」
「今日は僕も一杯下さい」
 夏樹が一番に二百円をイマさんにわたした。



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.04.12 / Top↑
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