上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 宿泊者八人の自己紹介が一通り終わり、そのまま会話が続いた。旅の情報交換が主な話題だった。ユースホステルを利用して初めての一人旅に出たおじいさんは、埼玉に住みタカハシと自己紹介した。タカハシさんはずっと笑顔で自分の孫ほどの宿泊者に、旅は初心者だと言って、丁寧な言葉で色々な質問を繰り返していた。彼の明日の予定は富山の宇奈月温泉に向かうと言っていた。
 いつの日か歳を重ね、旅に出かけた時に年齢や仕事での立場などは関係なく、旅人と言う共通点だけで会話ができるだろうか。タカハシさんのことを書き留めておきたかった。

 一杯限定の水割りを飲み干し、二杯目はコーヒーをもらった。
「イマさん、コーヒーは今夜もサービスですか」
「はい、何杯でもどうぞ。でも、あまり飲むと寝られなくなっちゃうかな」
「じゃあ、まず一杯下さい。イマさんは金沢の前はどこのユースホステルにいたんですか」
「最初はねえ、都内のユースホステルに勤めて、それからここに来たんだ。ここは五年になるかなあ」
「学生時代には、やっぱり全国を廻ったんですか」
「そうねえ一応、日本一周したね。夏は北海道のユースホステルでヘルパーをして、冬は九州や沖縄でヘルパーをしていたなあ。そこへ行くまでに各地を廻って全国のユースホステルに泊まったよ」
 イマさんはコーヒーを飲みながら笑顔で話してくれた。
「どこのユースホステルが良かったですか」
「いろんなユースホステルがあってさ、ペアレントさんが個性豊かで、どこも良かったよ。まあ、たまにはずれもあったけどね」
「特にここのユースホステルには、行ったほうが良いよって処を教えてくださいよ」
「そうだねえ・・・」
 そう言いながら夏樹のカップと自分のカップにコーヒーを注いだ。



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
・応援いただき、ありがとうございます。

スポンサーサイト
2010.04.19 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/289-16c4269d

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。