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 翌朝、目が覚めた時には太陽の光が部屋全体にいきわたり、窓からは心地よい風が流れ込んでいた。同部屋の人たちは朝食を食べに食堂へ行ったのだろうか、誰の姿も見えなかった。時計を見るともう七時四十分だった。
「あらまあ、早く起きんと朝飯を食べ損ねるなあ」
 夏樹は慌ててベッドから立ちあがり、すぐに洗面所へ顔を洗いに行った。タオルを置き、部屋を出ようとした時に、ドアが開き二人の男が入って来た。
「おはようございます。これから朝食ですか」
 髪を肩の辺りまで伸ばした大学生風の男が言った。
「あっ、おはようございます、ちょっと寝坊をしたみたいやね。これから食堂に行ってきますは」
 食堂には朝食を食べ終わり、数人づつのグループごとにコーヒーやお茶を飲みながら、会話を楽しんでいた。
「あら、これから食べるの、冷めちゃったねえ、少し暖めようか」
 厨房の中から一人の女性が夏樹に声をかけた。
「すいません、寝坊してしもうて、急いで食べますから」
「さっき食堂へ来た人もいるし、まだ起きていない人も何人かいるから、気にしないでゆっくり召し上がってください」
 頭に三角巾を被り、白の割烹着を羽織った女性は、笑顔で言ってくれた。
「おぉきにぃ、いただきます」
 朝食の全てをトレーに載せて、太陽の光がテーブル全体を照らしている窓際の席に向かった。
「ここ、空いてますか」
「どうぞ、こんにちは」
「おはようございます、今、起きたんですよ」
「あれ、大阪からいらしたんですか」
「やっぱりわかりますか、大阪の隣から来ました」
「隣って、神戸ですか」
「いいや、京都です」
「京都から一人旅ですか」
 数人の高校生らしきグループの男の子が話しかけてくれた。
「俺たちは高山から来ました。高校のユースホステルクラブの旅行なんです」



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.06.11 / Top↑
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