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 埼玉の男は夏樹より先に朝食を食べ終え食器を返却口に戻し、湯飲みに熱いお茶を入れて両手に持ち、夏樹の前に座った。右手に持った湯飲みを夏樹の前に置いた。
「おぉきにぃ」
「どの辺りまで話をしたかな」
「女子社員は独身の男の目線を気にしていて、あなたはストレスの溜まりやすいそれなりの部署のそれなりの地位にいるって、言うたはったような気がするけど」
「なんか日ごろの愚痴を聞いてもらっているみたいだね」
「そうとも言うけど、俺の勤め先なんか五十人ぐらいの小さな工場やから、少し興味のある話で面白そうなんやけど」
 夏樹は別世界の話におおいに興味が湧いてきた。
「もちろん嫌味な上司や無神経な後輩より、頼りになる上司と俺をサポートしてプロジェクトを成功へと協力してくれる後輩の方が多いのだけれど、変なのが一人二人いるとねストレスが溜まっちゃうんだよねえ」
「真っ直ぐで、真面目な人なんですね。ところでまだ名前を聞いてなかったですね、俺は夏樹です」
「関根といいます、よろしく」
「関根さんは、いっそのこと北海道に住もうとかは思わないんですか」
「思ったここともありますよ。でもねえ、あの冬の寒さは俺には耐えられないでしょう」
「冬にも行ったことがあるんですか」
「ダイヤモンドダストを見たくて二月に行ったのですが、想像以上の寒さで、ダイヤモンドダストを見られる気象条件だったのに、一歩もユースホステルから外に出られなくて、一人だけ留守番していました。とても悔しくて、残念です」
「そんなに寒いんですか、俺は雪が大好きやし、京都の夏の暑さよりは北国の冬の寒さのほうがましかな、なんて勝手に思ってるんですけどね」
 そう言うと関根に持って来てもらった湯飲みのお茶を飲み干した。






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2010.07.07 / Top↑
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