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 国道8号線は片側2車線の道路。金沢市内のほぼ中央付近に出たようだ。白川郷辺りの山の中でさえ気温が高く、暑さを体中に浴びていたが、陽の位置がだいぶ傾いてきた金沢の市街地もまだまだ暑く、夏樹の廻りを走る車からの排気ガスやエアコンの排気熱、道路からの照り返しが夏樹を襲ってくる。
「暑いし、背中と腰は痛いし、早う風呂に入りたい」
 声にならないほどの独り言はヘルメットの中でボヤッとした音になり、耳に入ってくる。一緒に出てくる空気はどんよりと湿気を含んで生暖かく、自分の吐いた空気が、夏樹の気持ちをますますと沈ませていった。

 どんなに疲れていても今日の宿となる東尋坊ユースホステルまでは、安全運転で走らなければならい。
 交通量が多い道路は信号も多く、あまり脇見をしていると危険である。だからと言って真正面だけを見て運転することが安全とは限らない、眼球が動く範囲の前方から入ってくる情報を、できるだけ早く処理し、時にはバイクのハンドルに装備されている左右のバックミラーから、後方の情報も把握しなければならない。
「あれって、なんて読むんやろか」
 きょろきょろと脇見をしている訳ではないが「輪島塗、仏壇、仏具、漆器」と書かれた看板が目に入ってくる。それだけ頻繁にそう書かれた看板が現れる。
「輪島塗はお椀や箸とかの和食器のこと見たいやな」
 輪島塗と書かれた看板に、お椀と箸のイラストが書かれていた。
「まあ、仏壇と仏具はわかるけど、漆器?なんて読むんやろか」
 またまた夏樹の無学をさらけ出すことになってしまった。当時は「漆器」を読めなかったのだ。後になってから「しっき」と読み、漆の樹液を精製した塗料を、木製の器などに何回も塗り重ねて作られたものだ。(まいどぉ おぉきにぃ、七章にも書きました)


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.08.06 / Top↑
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