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 夏樹はおばちゃんの奢りのビールを持ち、青田のグラスに注いだ。
 落ち込んで少し俯(うつむ)いている青田が突然、背筋を伸ばしてグラスを持ちビールを一気に飲み干した。そして、その右隣にいた夏樹を見た。
「そうや、今年の盆休みって五日もあんのやろ」

「びくりしたな、いきなり大きな声を出して何やねんな、落ち込んでると思うて、ビールをサービスしたのに」
「いつまでも、クヨクヨしてたかて、しゃあないやんか、おばはんの奢りのビールを飲んだら、元気が出てきた。女はあいつだけやない、ふられたら次を見つけたらええねん」
「さすが青田先輩、男らしいは」
 野田が大いに喜んだ。
「流行の歌にもあるやろ、『別れたら、次の人・・』ははは・・」
 青田は店中に響き渡りそうな大きな声で歌った。かなり音程は外れている。
「先輩、ちょっとちゃうやろ『別れても、好きな人・・』やろ」
「そんなもん、わかってるわい、夏、ほら飲め」
 そう言うとおばちゃんの奢りのビールを、夏樹のグラスに注ごうとした。
「おまえなあ、全部飲まなビールが入らへんやろ、注ぎ足しは不味く(まずく)なるさかいなあ」
 夏樹はグラスに半分ほど残っていたビールを一気に飲み干した。夏樹のグラスにビールを注ぐと、野田にも同じこと言ってグラスを空にさせ、ビールを注いだ。
「おばはん、ビールもう一本ちょうだい、それとミックスを三つ作ってや、お前ら半そばにするか」
 半そばとは焼きそば用のそばを半分だけお好み焼きに載せ、一緒に焼くオプションだ。モダン焼きとも言うようだ。
「ところで盆休みは五日もあんのやろ」
「そうやねえ、十二日から十六日までやから、五日もあるなあ」
 野田が答えた。
「どっかに行こうかな、俺の源チャリでどこまで行けると思う。夏樹やったらあっちこっち行ってるさかいに、わからへんか」
「青田さん、あのラッタッターでツーリングに行くのか」

・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.09.23 / Top↑
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