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「そうやあ、普通免許で乗れるのは車と源チャリだけやから、あの『ラッタッター』しか持ってへんしなあ」
 ラッタッターとは三十年ほど前にホンダから販売された原動機付自転車「ロードパル」のことだ。エンジンを掛けるのにペダルを数回踏み込み、ゼンマイを使って始動させる。ソフィア・ローレンが「ラッタッター」と叫ぶテレビコマーシャルがあった。それでこのバイクをロードパルと言う人はいなかった、誰もがラッタッターと言っていたように思う。
「行けんことはないと思うけど、スピードはあんまり出えへんから、交通量の多い方面は辞めといたほうがええのとちゃうか」
「ゆっくりと、旅にでも行こうかなあ」
「先輩、旅に行きたいのやったら、一緒に北海道に行きませんか」
「北海道!!」
 野田のいきなりの発言に青田と夏樹は、ほぼ同時に大きな声で言った。
「そうですよ、北海道ですよ。いま友達と計画中なんですよ」
「けど北海道に行くって、交通費はけっこう高いやろうし、五日間で行ってこれんのかあ」
「夏樹さん、フェリーで行くんですよ。時間は少しかかるけど、お金はあんまりかからへんよ」
「フェリーで行くということは、車で行くのか」
「そうです、向こうでの交通費はガソリン代だけやしね。その代わり北海道には二日しか滞在でけんのですけどね」
「ほな三日間は船の上っちゅことか」
「そやから一緒に行きませんか、船の上は退屈やろうから。三十一時間もいますからねえ、片道ですよ」
「さんじゅういちじかあん!!」
 青田と夏樹はまた同時に大きな声をだした。



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2010.09.25 / Top↑
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