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 青田と夏樹がたびたび大きな声を出すから、おばちゃんが負けずに大きな声を出した。
「あんたら、うるさいなあ、他のお客さんに迷惑やろ」
「何を言うてんの、わしら三人しかいいひんのに」
 青田が皮肉たっぷりに言った。
「とにかく、急に大きな声を出さんといて。ほれ、焼けたで」
 おばちゃんは焼きあがった三枚のお好み焼きにソースを塗り、青海苔とカツオ節を載せそれぞれの前に置いた。
「よし、俺も北海道に行く」
 夏樹がまた大きな声を出した。おばちゃんは無言で夏樹を睨みつけた。
「あっ、おばちゃん御免な。野田、俺も連れて行ってくれへんか、一緒に北海道に行きたい」
「うん、行きましょ」
「先輩も一緒に行こう、ラッタッターで行くのは、ちょっとしんどいと思うけど、野田の車に乗って行ったらええやんか」
「そやなあ、前向きに考えとくは」
 夏樹は北海道へ行くフェリーのことや、北海道での行動を野田に聞いた。野田は五日間の計画を話しはじめた。
「十一日の仕事が終わったらすぐに敦賀の港に向かうんやな」
 夏樹は目の前にあるお好み焼きには手をつけずに、野田の話に夢中になっていた。
「そうです。十三日朝早くに小樽に着きます。ほんで十六日の夜までにはここに帰ってこれますから」
「北海道の二日間でどこへ行くんや、広いからどっかまで行って、次の日に小樽まで帰ってこんとあかんやろ」
「俺は北の端、宗谷岬に行きたいんです」
「宗谷岬か、小樽から何キロあるんや」
「だいたい500キロぐらいかな、けど北海道は道が広いし、信号も少ないからこの辺で500キロ走るよりは楽やと思うけんやけどね」
「500キロか、バイクで500キロはちょっときついかなあ」
「あれ、夏樹はバイクで行くのかあ」
 青田が言った。


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.09.28 / Top↑
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