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 何もやることがなく、何の目的もなく、ただ時間が過ぎるのを待つことが、こんなにも退屈で時間の経過が長く感じるものなのだと強く思った。帰りのフェリーでの時間の過ごし方の対策を、考えておく必要がありそうだ。
「テレビがもうちょっと普通に映ってくれたら、暇つぶしになるかなあ」
 雑音交じりで、不鮮明な画像には時々、韓国語らしき言葉が聞こえてくる。鮮明に映ったとしても、暇つぶしの材料にはならないかもしれない。

甲板1

(三十年近く前のネガです。傷が入って見ずらいですが、ご容赦下さい)

甲板2


 ようやく陽が傾いてきた。水平線に沈む夕陽が見られるのではないかと期待したのだが、日中には殆どなかった雲が俄かに湧き出てきて、水平線近くにへばり付き始めた。水平線に丸く赤い夕陽が、ゆっくりと沈んで行く姿を見ることはできそうになかった。

 夕食はディナーバイキング。朝食のそれよりも高い値段だったが、これを省略したのでは明日までは腹が持たない。仕方なくレストランへ入って行った。
 夕食後の時間の過ごし方は、昼の間に決めておいた。映画の鑑賞会が行われることを、フロントの近くに張ってあったポスターで情報を仕入れていた。今日の上映作品は「男はつらいよ」寅さんである。
 映画館のように折りたためる椅子が整然と並び、後ろの席ほど目線が高くなっていくようなところではなかった。多目的に使えるスペースに、横が五メートルほどの白い幕を垂らし、椅子はまばらに置かれていた。床がカーペットになっているので、空いたスペースにそれぞれが気ままな恰好で座ったり、横になったりして寅さんを見る人たちもいた。
「これで二時間はゆっくりと時間を過ごせるなあ
「八時からの上映やから、その前に風呂に入りませんか」
 二人はタオルと換えのパンツを持って浴場に向かった。


・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.10.28 / Top↑
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