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 道路は海沿いから少し離れ富川の街に入った。国道237号線を左に曲がり、日高へ向かう。牧場や田畑が両側に広がり、北海道らしい風景が続く。
「あっ、そうか田代先生がこの辺の牧場で働いたことがあったんやった」
 高校のユースホステルクラブの顧問、田代先生のことである。
  (旅のはじまり三章-⑩を参照下さい)

「先生の話を聞いて想像していた風景と、ほとんど同じやなあ」
 川沿いの緩やかなカーブが続く道をしばらく行くと、両側に少しずつ山が近づいて来た。そして、山峡の連続したカーブを進むと日高町に着く。ここからは国道274号線にはいり日勝峠を目指す。原生林の中のカーブの連続を登っていくと、夏樹にとって北国を象徴するものの一つ、白樺の木々が増えてきた。その先に未舗装の日勝トンネルが現れ、これを抜けると日勝峠に着いた。十勝平野を一望できる展望台があり、一休みすることにした。

日勝トンネル
日勝峠


「こんにちは」
 右手にヘルメットも持ち、あきらかに夏樹のそれとは格段に高いであろう黒皮のライダージャケットの上下を身にまとった男二人が、近寄ってきた。
「こんにちは」
「おっ、京都からですか、わしら大阪ですねん。今日はちょっと天気が悪うなってきたから、寒いぐらいやわ。これからどっちに行かはんの」
 この少し慣れなれしい話し方が大阪人、関西人の、良いような、悪いような、そんな人種ではなかろうか。
「今日はえりも岬まで行きますねん。おたくらは何処へ行かはんの」
「そやねえ、昨日は池田町でキャンプをして、ワインをたらふく飲んで、今もちょっと二日酔いなんやけど、とりあえずここまで来て、これから何処へ行こうかなあって、考えてましてん」
 そう言えばなんとなく二人の顔が冴えないような気がする。



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2010.11.08 / Top↑
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