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「それに随分と荷物が多いねえ」
「キャンプ道具一式を積んでるからねえ、昔のテントやから嵩張ってしもうて、貧乏学生やけどバイクにはちょっと金をかけたから、他のものはダチから借りたり、学校にあったやつを持ってきたりして、金をかけんようにしたからねえ」
 二人の乗っているバイクは750ccの大きなバイクで、車体の隅々まで磨き上げられて、マフラーなどはピカピカに光っている。
「へええ、大学生なんや、その歳で限定解除したんやねえ」
「俺は10回目」
「わしは13回目で合格ですわ」
 もう一人の男がはじめて話しをしてきた。色黒で大柄だけれども、少し控えめのその男は、殆ど会話には参加しなかった。
「13回って、やっぱり難しいんやなあ」
「朝の早くから免許センターに行って、試験用のコースを書いた紙を見ながらコースを歩いて覚えるんですよ。ほんで他の人が走っているのを、緊張して見ながら順番が来るのを待ってるのがしんどいんですわ」
「なんでなん」
「いっつも二、三十人が試験を受けに来るんやけど、受かるのは多くて二人、誰も受からん時もあるんや。スタートして最初の交差点で一旦停止して、クラッチを繋いだ瞬間に「五番の方、スタート地点に戻って」って試験管の声がスピーカーから流れて、グルッとUターンして戻って来ますねん」
「もう不合格なんか、何であかんのんや」
「とにかく厳しい試験やったなあ。最後までコースを走りきる人なんか、半分もいるやろか。九回の不合格の内、六回は安全確認ができてなかった、って言われたわ」
「安全確認って、発進する時に左右と後ろの安全を確認するんやろ」
「自分ではしたつもりでも、できてないって言われるし、完璧やと思たら確認が遅いとか、機敏に確認せんかったとか、言いよんねん」
「へえええ!」



・拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

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2010.11.11 / Top↑
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