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『ガタンガタン!ガタンガタン!』


 目の前に貨車の車輪が轟音を響き渡らせ通り過ぎて行く。
 耳に入ってくるのは車輪の轟音と、その振動が鉄橋に伝わった金属音しか聞こえない。自分の声さえも遮断されてしまい、貨物列車が通り過ぎる数十秒間は、実際の経過時間よりかなり長く感じた。生きた心地がしないとは、このようなことを言うのかと思った。

「ああ、怖かった」
「しばらくは、来いひんと思うてたのに」
「貨車はいつ来るか分からんからな」
「けど、おもろかったなあ」
飛沢は少し感じ方違ったようだ。

 午後三時ごろからは駅から山道を降りて、国道を海とは反対方向へ歩き、鉄橋全体を写真に収めた。そのあとに親戚の知人の民宿に入った。

                             餘部5


 二階の部屋からも鉄橋が遠望でき、真夜中にも鉄橋を通る列車の音が『カタンカタン、カタンカタン』と聞こえてきた。鉄っちゃんにとっては、なんとも心地のよい音だろうか。
 星空のとてもきれいな夜に、かすかに山影がうかがえるが、ほとんど何も見えない暗闇の中を列車の『カタンカタン、カタンカタン』の音とともに室内灯の帯だけが右から左へ、左から右へ流れって行った。

                         餘部4


 中学校時代の泊りがけローカル線鉄道研究会の旅は今回のみだった。いまの中学生は友達同士での泊りがけ旅行などは許可されているのだろうか。
 時刻表と地図を広げて、わいわいと計画を練るところからが旅のはじまり、とても楽しい時間だった。

 この当時の愛視聴テレビは『遠くへ行きたい』だった。毎週、かかさず見ていた。いつかは自分も日本中を旅してみたいと思っていた。
 今でもオープニングの曲を聴くとあの頃のことを思い出し、どこにも行かなくなった、行けなくなったいまを憂いている。
 旅はまだまだ始まったばかり、これからどんどんとエスカレート(?)していく。


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2008.07.14 / Top↑
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