上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 夏樹が冗談のつもりで言ったことで、大学生風の女の人は俯いてしまった。
「いやあ関西人の悪いとこなんかな、すぐに笑いを取ろうとするから、聞く人によっては冗談に聞こえへんこともあるんよねえ」
 頭を軽く掻きながら、夏樹はちょっとだけ頭を下げた。
「いえ、わたしの方こそすいません、会話にのれなくて。大学には関西出身の友達がいるんですけど、まだ、ちょっとついて行けなくて」
 ようやく女の人の顔に笑顔が戻り、エプロンが駄目ならと思ったのか、キツネのイラスト入りのバンダナを手に取り、夏樹の前に出した。
「じゃあこれはいかかですか、自分ように」
「うわあ、気持ちの切り替えが随分と早いなあ」
「よく言われます。それだけが、とりえですから」
「ほな、これをもらいますは」
 バンダナをもらい、お金を払いおつりをもらった。
「ところで、札幌には彼氏がいるんでしょ、カッコええひとが」
「はい」
「まいったな、そんなにはっきりと、「はい」って言われたら、かなわんなあ」
「お買い上げ、ありがとうございました」

                 バンダナ


 バンダナを部屋へ持ち帰り、バッグに入れ再び食堂へ戻った。まもなくミーティンがはじまった。
「はい、みなさんこんばんは」
 玄関で受付をしてくれた元気なお母さんが、さらに元気な声で食堂に入って来た。
「今日は大勢のホステラーが来ていますから、少し私の観光案内などの話を聞いてもらって、その後はみんなで歌を歌いましょうか」
 そう言うとギターを持った男三人が入って来た。そしてキツネのイラストを描いたエプロンをしたスタッフが、参加者を囲むように部屋の周りに並んだ。



・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録






スポンサーサイト
2010.12.12 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/370-8b7d72e5

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。