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「夏樹さん、歌が終わってへんのに電気を点けたら、あきませんって」
 ユースホステルに着いた時に玄関で、はちあわせしそうになった、ヒゲ面の関西出身の大学生が声をかけてきた。
「おや、ヒゲ面兄ちゃんやないですか。そやかてあんまりにも長いさかいに、ちょっと飽きてきたんや、なんぼなんでも長すぎひんか、あのサビのエンドレスは」
「今日は特別に長かったような気が、俺もね、ちょっとそう思たんやけどね、ヘルパーとしての経験が浅いから、先輩ヘルパーさんに言われへんでしょ」
 ヒゲ面の男は遠慮気味に小さな声で、夏樹の耳元で話した。
「サビの部分を何回、歌うのか誰が決めてはんの」
「真ん中でギターを弾いていた、シンさんとちゃうかなあ、ヘルパーの中で最古参のシンイチさん。今年が最後の夏とちゃうかな、もう四年生やし」
「そうやねえ、働くようになったら、なかなか旅も、でけへんしなあ」
「たしか、シンさんの大学は東京なんやけど、出身は九州って聞いたなあ。まあ、もし北海道に就職したら、時々来れるかな。けど、やっぱり学生のように、ちょくちょく来ることは、できひんもんなあ」
「ところで、おたくは何時からここでヘルパーをしてはんの」
「おれはねえ、まだ、今日で三日目ですねん」
「そうは見えへんけどなあ、もっと前から、ここにいた人見たいやけど」
「それって、顔が地味やから、おっさんくさいから、実年齢より年上に見えるから、って言うことですか」
「誰もそこまで言うてへんけど、そうとも言うかも」
 もちろんヒゲ面男と夏樹は初対面である、それなのに、この男はよく喋る。初対面とは思えないぐらいに、いろんなことを話してくれる。夏樹もその気さくなヒゲ面男のペースにのせられるように、口がよく回りはじめた。


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2010.12.25 / Top↑
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