上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
 モジャヒゲ男と、彼と同じ大学の松井と言う女の人と夏樹の三人は、はばかり無く大きな声の関西弁で会話を続けた。時々、大きな笑い声がユースホステルの食堂全体に響きわたり、その度に数人の宿泊者が夏樹たちの方を微妙な微笑で見ていた。
「ヒゲのお兄さんはどこを通ってここまで、来はったんですか。うちは大阪から北へ福井に抜けて、日本海側をずうっと青森まで来て、青函のフェリーで北海道に渡って来たんや」
「青森まで何日かかったん」
「富山、山形,青森に泊まったから、三日で来たなあ。一日に500キロは走ったからなあ、さすがにしんどいわ」
「一日に500キロはしんどいなあ。俺は敦賀からフェリーに乗って、今朝、小樽に着いて、襟裳まで来たんや」
 明日には小樽に戻り、その明朝には敦賀行きのフェリーに乗ること、フェリーには一緒に乗って来た友達がいて、彼は車で宗谷岬を目指していることを、モジャヒゲ男に言ったことと同じように話した。
「随分と忙(せわ)しないツーリングやねえ」
「学生には時間はあっても、お金が無いの。社会人はお金があっても、時間が無いの。そやから、しゃあないやん」
 モジャヒゲ男は夏樹に聞かされたことを、松井に言った。
「あんた、えらい偉そうな態度で喋ってくれるやんか」
 松井はくしゃくしゃの笑顔をして、モジャヒゲ男の頭を軽く叩いた。
「社会人かてお金があるっていうほどの金持ちやないで、学生のアルバイトの方が、ええ給料を貰ってる人もいるさかいなあ」
「私はお金もあるよ、けっこう時給の高いアルバイトをしてるから。ほんで、時間もいっぱいあるから、北海道には一ヶ月ぐらいは居てよかなあ、って思うんやけどね」
「一ヶ月!ええなあ」
 夏樹は大きくため息をついた。




・拙い文章を読んでいただき、ありがとうございます。

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
・ 応援いただき、ありがとうございます。


          下記URLにて、鉄道模型ブログも公開を始めました。
          そちらへもお立ち寄り下さい
             ⇒翼芭里鉄道建設記録






スポンサーサイト
2011.01.13 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://suzukaze930.blog19.fc2.com/tb.php/382-cc954986

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。